フォト_ギャラリー

2018年09月17日 [ 第401回 ]

 キアシシギ,イソシギ,ニュウナイスズメ,余録;甲子園浜(鳥獣保護区)

 

 

 キアシシギ(標識付) Grey-tailed Tattler Heteroscelus brevipes

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:25.0cm

 翼開長:60.0〜65.0cm

 分布:全国で旅鳥。

 生息環境:海岸、干潟、河川、水田など。

 食性:甲殻類、貝類、昆虫など。

 フォトギャラリー:第197回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2018年9月11日

 撮影時間:11時07分02秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:兵庫県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2018年9月11日

 撮影時間:11時07分25秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:兵庫県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 イソシギ Common Sandpiper Actitis hypoleucos

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:20.0cm

 翼開長:38.0〜41.0cm

 分布:九州以北で留鳥または漂鳥、夏鳥。

 生息環境:海岸、河川、湖など。

 食性:昆虫、魚類、甲殻類など。

 フォトギャラリー:第52回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2018年9月11日

 撮影時間:11時17分25秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:兵庫県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 ニュウナイスズメ(雄) Russet Sparrow Passer rutilans

 分類:スズメ目 スズメ科

 全長:14.0cm

 翼開長:23.0cm

 分布:全国で夏鳥または漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の林、農耕地など。

 食性:種子、昆虫など。

 フォトギャラリー:第258回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2018年9月11日

 撮影時間:07時49分12秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 割と近場に有りながらこれまで一度も行った事の無かった甲子園浜に、よりによってこのタイミングで 初めて行ってみた(下記余録参照)。 台風で大量の海洋ゴミが打ち上げられていて惨憺たる状況だっ たがどうにかシギ科2種を観察することが出来た。
 キアシシギは少なくとも3羽見られたがその中に標識付きの者が居た。 右足脛にグリーンのレッグ フラッグと左足ふ蹠(フショ)に金属環と思われる物が付いていてフラッグの文字は「AXD」と読み取れる (下記拡大写真参照)。 標識の付いている部位と色の組み合わせのパターンによって標識地が分か る様になっていて、このパターンはEAAFP(※)の資料によればオーストラリアのクィーンズランド州で 標識された事を意味する様だ。 渡り鳥の多くが冬季は温暖な南へ渡るが遠く南半球まで渡るシギチ (シギ、チドリ)は渡った先でも夏を迎える事になる。 考えてみれば途中の赤道付近は充分温暖なの だからわざわざ南半球まで渡らなくても良さそうなものだ。 しかももっと不思議なのは南半球で繁殖す る種が存在してもおかしくないはずだがシギチは北半球で繁殖し南半球では非繁殖期となる。 手元 の図鑑などで調べた限り逆パターンは見当たらない(南半球の留鳥は存在する)。 越冬地と言っても 南半球では夏のはずなのに何とも不思議だ。 考え得る可能性の一つはシギチの共通の祖先が太古 の昔たまたま北半球で生まれて南半球へ渡って生き残ったのでそのパターンだけが子孫に受け継が れたというものだ。 その後南半球に留まって繁殖するものが現れたが再び北半球へ渡るものは現れ なかったか生き残れなかった。 あるいは人類が未発見という可能性も有る。 なお標識付きのシギは 個人的に去年アオアシシギを撮影して以来13ヶ月ぶり2度目だ(フォトギャラリー第312回参照)。
 キアシシギの近くには数羽のイソシギが居た。 イソシギは小さいが飛ぶと白い翼帯がよく目立つ。  キアシシギにはこの様な翼帯は無い。 遠目には羽色がのっぺりしていて特に目立つ斑紋が無いとい うのが逆にキアシシギの特徴になっている。 ここではこの他にミサゴなども観察出来た(画像は割 愛)。
 この日の朝行きがけに田園地帯を歩いていたら電線にスズメの様だけどちょっと違うなぁと思える小 鳥が止まっていた。 撮影してよく見ると頬に黒斑が無く案の定ニュウナイスズメだった。 喉に黒斑が 無いので成鳥ではなく若鳥と判る。 このアングルだからか眼の後方に有るはずの頭側線が見当たら ないのが引っ掛かるが後頸が灰褐色で嘴基部も肉色なので第1回冬羽と思われる。
 ところでいつも見慣れているはずのスズメだが、さて何も見ずにスズメの絵を描けと言われて正確に 描ける人がどれくらい居るだろうか? 改めてそう考えてみると案外ディテールが思い出せないものだ と気付く(下記クイズ参照)。


 (※) EAAFP:東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(East Asian−Australa sian Flyway Partnership)


 スズメ:フォトギャラリー第127回参照
 ミサゴ:フォトギャラリー第198回他参照


 拡大写真;キアシシギの標識
 


 余録;甲子園浜(鳥獣保護区)
 
 ここにも台風の爪跡が・・・特に浜の西端付近に海洋ゴミが吹き寄せられたのか大量に散乱してい た。僕は初めて来たので普段の状態を知らないが地元の人たちが茫然と立ち尽くしているのを見て本 来はもっと美しい浜なんだと分かった。


 

 

 遠くには飴の様に曲がって倒壊した巨大クレーンが見えた。 艀(はしけ)が激突して通行止めになっ ている橋梁も有った。


 
 甲子園浜に面した甲子園浜自然環境センター。 3階の窓まで高潮を被ったという。


 
 甲子園浜自然環境センター前は既にだいぶ清掃されていた。 大阪南港野鳥園と比べると磯までの 距離が近く近距離からシギの観察が可能だが浜には人が入り込む事が出来るので通行人などで撮影 が中断することも有る。


 クイズ;正しいスズメはどれ?
 三つの中に一つだけ正解が有ります。あとの二つは画像を加工した偽物です。正解は次回発表!

 @ 

 A 

 B 



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