フォト_ギャラリー

2018年05月03日 [ 第371回 ]

 ヒバリ,イカル,ノスリ

 

 ヒバリ Eurasian Skylark Alauda arvensis

 分類:スズメ目 ヒバリ科

 全長:17.0.cm

 翼開長:32.0cm

 分布:東北以北で夏鳥、南西諸島で冬鳥、その他で留鳥または漂鳥。

 生息環境:農耕地、草原など。

 食性:種子、昆虫、蜘蛛など。

 フォトギャラリー:第356回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2018年4月19日

 撮影時間:時分秒

 シャッタースピード:1/1250秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:京都府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 イカル Japanese Grosbeak Eophona personata

 分類:スズメ目 アトリ科

 全長:23.0cm

 翼開長:33.0cm

 分布:九州以北で留鳥または漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:草木の種子など。

 フォトギャラリー:第334回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2018年4月26日

 撮影時間:09時20分09秒

 シャッタースピード:1/1250秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 

 ノスリ Common Buzzard Buteo buteo

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄52.0cm 雌57.0cm

 翼開長:122.0〜137.0cm

 分布:北海道〜四国で留鳥。その他で冬鳥。

 生息環境:平地〜亜高山の林。

 食性:小型哺乳類など。

 フォトギャラリー:第361回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2018年4月26日

 撮影時間:09時32分58秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2017年5月26日

 撮影時間:12時18分52秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 ヒバリを撮影した時ふと思った。 バードウォッチングはスキーやゴルフなど他の趣味と比べると単な る趣味という枠の中にくくれない奥深さを備えている。 比較の為に例を挙げたが僕にとってはスキー やゴルフも趣味の一つだから悪意を持たず客観的に比較出来る(最近は足が遠退いているが)。 ス キーは滑っている時は爽快で心身がリフレッシュ出来るが個人的に上達するという達成感の他には後 に何も残らない(一時的にシュプールは残るが)。 ゴルフも社交の場としては有益だがゴルフそのもの はスコアの他には何も残らない(ロストボールは池の底とかに残っているが)。 いずれの世界にもプロ は存在するが趣味として見ると何かを残すのは難しい。 しかも人間が作ったルールの中だけの世界 だ。 どちらの趣味も好きだから否定するつもりは無いが僕にとっては息抜き以上のものではない。  因みに恥ずかしながらゴルフの自己ベストは93、雪国に6年間住んでいたことが有るのでスキーはカ ービングでなくてもパラレル・ウェーデルンくらいは滑れるが検定を受けたことは無い。 関係無いけど ボウリングの自己ベストは198。 これらのレジャーに対し野鳥を含めた野生界は誰かが用意した訳 ではなく自然界が作った深遠なルールに支配されていて未だ人知の及ばない世界だ。 野鳥の生態に は未解明の部分が多くアマチュアカメラマンであっても新たな知見を得る可能性が有る。 最近述べた 生物多様性とも関連する話だが野鳥種の中には既に人間の役に立っているものも居る(フォトギャラリ ー第364回参照)。 無音で飛ぶ能力を備えたフクロウの初列風切羽のセレーション(ギザギザ構造) は500系新幹線のパンタグラフに応用され騒音の低減に役立っているし水中に突入するカワセミの嘴 は先頭形状のデザインに生かされているという(フォトギャラリー第56回参照)。 いずれどこかの野鳥 ファンの新発見が世の中の役に立つ日が来るかも知れない。 また野鳥を撮影するカメラマンはアマ チュアと言えどもシャッターを切った瞬間に知的財産を生産していると考える事も出来、得られた画像 はずっと残る。 たかがヒバリの画像と言えどもこの画像を自由に扱う正当な権利を持っているのは世 界中で僕一人なのだ。
 カメラやレンズにこだわり出すとキリが無いが僕の場合さほど高価な機材は使っていないしゴルフな どと比べるとランニングコストが安い。 近場へ歩いて行くぶんにはリフト代やらプレーフィーを取られる ことも無い。 ポーズを取ってくれている野鳥たちに撮影交渉をする必要もギャラを払う必要も無い。
 1週間後イカルを撮影したのは見ての通り林の中だ。 この趣味はトレッキングや森林浴を兼ねてい て健康にも良い。 森林浴には樹木が発散するフィトンチッドという物質が関係している。 これは植物 が細菌やカビから身を守る為の防御物質で殺菌作用が有り、吸引すると人体内のナチュラルキラー細 胞が活性化し免疫機能が向上するという。 また歩くという行動は脳細胞の働きを高め認知症予防に 効果が期待出来ることも分かって来ているのだとか。
 この日飛んだノスリは次列風切が換羽中だ。 ノスリは大阪ではごく少数が繁殖しているに過ぎず過 去の個人的な記録を紐解くと10月から3月に集中しており冬鳥の傾向が強いと思われる。 去年5月 26日撮影の在庫画像(2枚目)が繁殖個体と思われる唯一の画像で、今回撮影(1枚目)の4月26日 というのは繁殖個体かどうかは微妙な時季だ(こちらも右側の次列風切などが換羽中)。


 余録;
 アオダイショウ
 


 ジムグリ(幼体)
 



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