フォト_ギャラリー

2020年05月22日 [ 第556回 ]

 キジ,余録;アカハライモリ(ニホンイモリ)

 

 キジ(雌) Common Pheasant Phasianus colchicus

 分類:キジ目 キジ科

 全長:雄81.0cm 雌58cm

 翼開長:77.0cm

 分布:本州〜九州で留鳥。

 生息環境:平地〜山地の草原、農地、林など。

 食性:植物の種子、葉、昆虫など。

 指定:国鳥

 フォトギャラリー:第504回他参照 

 撮影難易度:★☆☆☆☆


 撮影日:2020年5月13日

 撮影時間:11時47分44秒

 シャッタースピード:1/80秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 自宅近所のこのエリアでは珍しくないキジだが時節柄遠出が出来なかったので非常に限られた範囲 で探鳥せざるを得ずキジと言えど貴重な存在だった。 増して撮影条件が厳しかったのでそれなりに達 成感が得られた。 キジと言えば田畑の真ん中に居るところを見る機会が多いが(見つけやすいから 当然だが)この時は鬱蒼とした林の中で木々の隙間に垣間見え一旦は藪の奥へ歩き去ってしまったの が再び視界に戻って来たという状況だった。


 余録;アカハライモリ(ニホンイモリ)
 

 過去フォトギャラリーに何度か登場したアカハライモリ。見 た目にはいつタカやヘビに襲われてもお かしくない弱者と思えるが見かけによらずアカハライモリはフグ毒と同じテトロドトキシンを持つという。  しかしいくら毒を持っていても間違って食べられたら終りだし食べた方も学習した時には死んでしまう。  腹が赤いので本能的に警戒してアカハライモリを食べなかった親の遺伝子を引き継いだ捕食者が生 き残っているから食べようとしないとも考えられるがアカハライモリにも食べられない理屈が有るに違い ない。 僕なりに考えた答はアカハライモリは苦いのではないかという事だ。 良薬口に苦しと言う通り 薬は苦い。 なぜ苦いかと言えば薬は微量の毒だから味覚が危険信号として苦いと感じるからだと思 われる。 人間以外の捕食者もアカハライモリが毒を持っていると知っている訳ではなく毒を苦いと感じ るから食べないのではないだろうか。 当のアカハライモリも自分がそんな猛毒を持っているとは夢に も思っていないだろう。 ただしこの自説の弱い所は人間の味覚ではテトロドトキシンは無味無臭とされ る事だ。 人の致死量がわずか1〜2mgとされる猛毒の味を誰が確かめたのかと思うが極微量なら鎮 痛剤として効能が有るらしい。 更に驚くべき事に我々日本人はフグを調理して食用にしている。 誰 がどうやって最初に食用にしたのか謎だが恐らくやむにやまれずチャレンジしなければならない程の飢 饉に襲われた歴史が有るのではないだろうか。



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