フォト_ギャラリー

2020年04月05日 [ 第545回 ]

 サシバ,アオバト

 

 サシバ(雄) Grey-faced Buzzard Butastur indicus

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄47.0cm 雌51.0cm

 翼開長:105.0〜115.0cm

 分布:青森〜九州で夏鳥。

 生息環境:森林、農耕地。

 食性:爬虫類、両生類、鳥類、昆虫など。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 フォトギャラリー:第502回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2020年3月24日

 撮影時間:11時07分40秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 アオバト(雄) White-bellied Green Pigeon Treron sieboldii

 分類:ハト目 ハト科

 全長:33.0cm

 翼開長:55.0cm

 分布:九州以北で留鳥または漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の森林、海岸など。

 食性:木の実、種子など。

 フォトギャラリー:第544回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2020年3月24日

 撮影時間:12時05分49秒

 シャッタースピード:1/2500秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 自宅からほど近いこのポイントは近過ぎてこれまで軽視しほとんど注目せず通過するだけだったが過 去遡ればいろんな野鳥が撮れている。 今回掲載しているサシバもアオバトも撮れた事が有る(フォト ギャラリー第177回・第226回・第360回参照)。 アオバトは前日にも撮れている(フォトギャラリー第 544回参照)。 最近ではハイタカの出現頻度が高いのでサシバが低く飛んだ時もてっきりそうだと思 ったが撮ってみるとサシバだった。 胸の茶褐色部が一様なので雄(雌は胸に淡色斑が有る)、低空だ ったので塒立ちと思われる。 しかしわずか数秒(ファインダーに捉えて連写を始めてから1秒)で林の 死角へ飛び去ってしまった。 どうにかピントも来たが何故にいつもこうシャッターチャンスは一瞬なの か・・・考えてみれば近ければ近いほどシャッターチャンスは一瞬だ。 こういうわずかなチャンスをモノ に出来るか否かで結果は天地雲泥の差だし、もしこれを撮り損ねていたら何も残らないのだからメンタ ル的にかなり落ち込んでいただろう。 だからこそモノにした達成感が大きい。 しかも個人的には過去 最も早い初認日となった。 これまでの記録は去年の3月26日で2日だけ更新した(フォトギャラリー第 454回参照)。 ともかくサシバの渡りが始まって楽しみな季節がやって来た。 しかもここがタカの渡り 観察ポイントだと認識出来た。
 と喜んでいたら林の中の小道でアオバトと遭遇した。 この林もいつもは素通りしているがサシバが 塒にしていたっぽいのでもしや枝に何か止まっているかもと見上げたらその瞬間目線の先の木にアオ バトが飛んで来た。 まさかそんな事が起きるとは予想しておらずカメラが空抜けを想定した設定のま まだったので強い露出アンダーになってしまいパソコンでかなり無理に補正した。 数枚撮影したところ で撮影モードを変更しようと目線を外したらアオバトもあっけなく林の奥深く飛び去ってしまった。
 今回はサシバやアオバトが撮れて良かったという話に留まらない。 ここでは過去に遡ればサシバも アオバトも撮っているにもかかわらず自宅から近過ぎてこんな所には何も居ないだろうと思っているか ら何か居ても気付かない、何も見つからないからますます何も居ないと思い込むという悪循環だったの だろう。 灯台下暗し、要はこちらの気持ちの持ちようという事なのだろう。 わざわざ遠方まで足を延 ばさなくても庭先みたいな足元にも野鳥が居る事を改めて再認識出来たのが最大の収穫だった。


 ハイタカ:フォトギャラリー第544回他参照



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