
フォト_ギャラリー
2018年07月01日 [ 第387回 ]
オシドリ,シロハラゴジュウカラ,ウミウ,ウトウ,アカエリヒレアシシギ,ケイマフリ
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日本国内に時差は無いが北海道は大阪から見ればかなり東にあり緯度も高いせいか夏の夜明けが
早い(東へ行くほど日の出と日暮れが早いし北極圏では陽が沈まない白夜になるということは緯度が
高いほど夏の夜が短い理屈だ)。 札幌のホテルで4時頃起きたら既に驚くほど明るかった。 時差が
設定されてないから却って時計の指す時刻と太陽の運行とのズレを感じる。

6月1日05:31
円山公園
ホテルから歩いて円山公園に向かった。 早朝から多くの市民がジョギングや犬の散歩などをしてい
た。

6月1日05:47
円山山頂へ向かう道にも多くのトレッカーが行き来していた。 この道の登り口も通りすがりのトレッカ
ーの人に教わった。 既にチェックアウトしているので8kgの荷物を背負ったまま急な坂を登る。 前夜
の雨で足場が悪い。 野鳥の声はするものの葉が生い茂り姿が見えない。

6月1日06:15
円山山頂(円山原始林 天然記念物)
ひたすら登り続けて標高225mの円山山頂に登頂。 円山原始林として天然記念物に指定されてい
る。 しかし登るのに精いっぱいで野鳥が撮れていない。 バスに乗り遅れない様に短時間の滞在で下
山に転じる。

6月1日06:24
エゾリス
野鳥が見られない僕を不憫に思ったのかエゾリスが大木の根元に姿を現してくれた。 割と無警戒に
至近距離に現れたがすぐに走り去ってしまった。

6月1日07:09
山を下りたあと公園内の小さな池を覗いてみた。


オシドリ(雄) Mandarin Duck Aix galericulata
分類:カモ目 カモ科
全長:45.0cm
翼開長:69.5〜77.0cm
分布:東北地方以北で夏鳥。それ以南で漂鳥または冬鳥。
生息地:平地〜山地の林、湖沼、河川、水田など。
食性:ドングリ、草など。
レッドリスト:情報不足(DD)
フォトギャラリー:第376回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:07時10分06秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
ようやく野鳥が撮れたがオシドリは北海道に固有の野鳥ではない。 前回触れたブラキストン線を越
えて渡る野鳥ももちろん多い(フォトギャラリー第386回参照)。 雄だけが数羽居た。 都市公園だか
らか割と人慣れしていた。僕の地元では考えられない近さだ。

シロハラゴジュウカラ Eurasian Nuthatch Sitta europaea asiatica
分類:スズメ目 ゴジュウカラ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:北海道で留鳥。
生息環境:平地〜山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★☆☆
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:07時17分14秒
シャッタースピード:1/125秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
まだ時間が有ったので周辺を探鳥したら葉の茂った木にシロハラゴジュウカラの姿が有った。 初め
に見えたシジュウカラの姿を追っていたら途中からシロハラゴジュウカラに入れ替わった。 幸い葉と葉
の隙間にその姿が見えた一瞬を捉える事が出来た。 シジュウカラは日本に4亜種あるが北海道のも
のは本州と同じ亜種シジュウカラ。 しかしちょっとは違うかなぁと思って撮影していた(画像は割愛)。
シジュウカラに注目していなければゴジュウカラに気付くことも無かっただろう。 ゴジュウカラは日本に
3亜種あり北海道にシロハラゴジュウカラ、本州、四国、九州北部に亜種ゴジュウカラ、九州南部にキ
ュウシュウゴジュウカラが分布する。 つまり本州以南では見られない北海道の固有亜種が撮れた訳
でこれこそが今回の撮影旅行の大きな目的の一つだった。 シロハラゴジュウカラはグローガーの法
則通り他の亜種より体上面がやや淡色で下面全体が白いとされる(フォトギャラリー第88回参照)。
画像をよく見ると幼虫らしきものをくわえている。 間違って画像を上下反転してしまった訳ではない。
木の幹に頭を下にして逆さに止まる能力を持っている事は広く知られているがそれにしても自由自在
に枝から枝へ縦横無尽に駆け巡っているところを見るとこの野鳥には上下の感覚は関係無いのだろう
かと感心してしまう。 しかもゴジュウカラが都市公園で見られるとは驚いた。 人間にとって心地良い
公園が必ずしも野鳥にとっても心地良いとは限らない。 ゴジュウカラは鳥取県の大山山麓で見たこと
があり個人的なイメージではもっと人里離れた山の中に居る野鳥だった。
結果的にホテルへ戻る余裕が有ったので早食いで朝食だけ平らげ札幌駅前に向かった。

6月1日08:48
左が札幌駅。 右の建物(札幌エスタ)の1階にバスターミナルが有るがバスに乗る前に少し寄り道す
ることにした。 ちなみにこういう写真は不自然な上すぼまりのゆがみが生じやすくフィルム時代にはシ
フトレンズで撮らねばならなかったがデジタル画像は普通の広角レンズで撮ったものでもPhotoshop
やNikonCapturerNX2でゆがみや樽型収差を補正することが出来るので自然なパースの写真に仕
上げる事が可能だ。

6月1日08:59
札幌時計台 重要文化財
近くなので見に行った。 ビルの谷間でどこから撮っても背景にビルが入った。 アナログ時計が最も
美しいとされる10時8分まで待っている訳にはいかないので数枚撮っただけですぐに切り上げてUター
ンした。

6月1日09:31
沿岸バスの窓口
北海道中央バス札幌バスターミナルにはレーンごとにいくつかのバス会社の窓口が有る。 沿岸バス
は中レーン12番乗場の前。 予約してあるので名前を言って乗車券を購入する。 往復¥7,610(往
復割引)。

6月1日09:42
特急はぼろ号(全席指定)
札幌バスターミナル11番乗場から羽幌町の本社ターミナルまでを走る特急はぼろ号は全席指定。
車両最後尾にはトイレも完備。 10:00発の便は何と乗客が僕を含めてたったの2名だった。 朝一
の便ではないが世間ではシーズンオフなのだろうか? まぁ羽幌町は他所と比べるとさほど観光客でご
った返す様なメジャーな観光地ではないし空いているに越した事は無い。

6月1日10:29
道央自動車道
バスは定刻に出発、道路も空いている。 一路羽幌町へ。

6月1日10:31
道央自動車道の車窓風景
高速に乗ってすぐに広大な田園風景が広がる。

6月1日10:57
道央自動車道の車窓風景
札幌を出てから1時間ほど経つと石狩平野が狭まって山岳地帯が近付いて来た。

6月1日11:09
砂川SA
ここで短時間の休憩が有る。

6月1日11:27
深川留萌自動車道
深川留萌自動車道(無料区間)に分岐して真っ直ぐな道を進む。 北海道には直線的な道路が多
い。

6月1日11:36
深川留萌自動車道の車窓風景
遠くの山並みに残雪が見え、手前には田植えの終った田園風景が広がる。 北海道にも水田が増え
た。

6月1日12:08
留萌の街並み
しばらく山間部を走ったあと留萌でもう一人の乗客が降り降車専用のバス停しか無いので乗客は僕
一人の貸切状態になる。 ここから先は鉄道が無いのでバスが唯一の公共交通機関。

6月1日12:23
留萌を出て間も無く海岸沿いのオロロンラインに出る。

6月1日12:25
支柱の先の矢印は積雪時に脱輪しないよう路肩の位置を示す為に設置されている。

6月1日12:30
オロロンラインの車窓風景
ここから果てしなく海岸沿いを走る。

6月1日12:56
間も無く終点
羽幌町の中心部が近付くと思ったより起伏の有る地形だった。 こういうのは地図ではなかなかイメ
ージ出来ないから実際に来てみると想像していたのと全然違った。

6月1日13:06
沿岸バス本社ターミナル
札幌から所要3時間で昭和レトロな終点の本社ターミナルに到着。 札幌を起点にして考えてもちょっ
とした旅行だ。 下車すると少し肌寒さを感じた。

6月1日13:16
近くの北海道海鳥センター
あまり時間が無いので駆け足で見学し徒歩で羽幌フェリーターミナルへ向かった(沿岸バス本社ター
ミナルから羽幌港連絡バスも有る)。

6月1日13:40
羽幌沿海フェリー「おろろん2」

6月1日13:48
羽幌フェリーターミナル
乗船券は片道ぶんしか買えない。 この時期のフェリー「おろろん2」は天売島まで片道¥2,290(2
等)。 とり急ぎ乗船し荷物だけ船室に置いてデッキに陣取る。

6月1日14:06
利尻島
14:00に出港してすぐ遥か遠方に利尻島がかすかに遠望出来た。 はるばる遠くまで来たなぁという
実感が湧いて来る。 人生で最も高緯度までやって来た。 海上に出ると持参したブルゾンを着なけれ
ば寒いほど冷たい強風が吹いていた。 白波が立つほど波が高く高速船の方は欠航したそうだ。 へ
ぐら航路ほどではないが波しぶきが酷かったので出来るだけデッキの奥側に引っ込んで海上に目を凝
らす。


ウミウ Japanese Cormorant Phalacrocorax capillatus
分類:カツオドリ目 ウ科
全長:84.0cm
翼開長:133.0cm
分布:東北北部の太平洋側、九州北部以北の日本海側で留鳥、その他で冬鳥。
生息環境:海岸など。
食性:魚類。
フォトギャラリー:第164回参照
撮影難易度:★★★☆☆
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:14時09分13秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:14時57分03秒
シャッタースピード:1/3200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
航路上で最初に見えたのはウミウだった(2枚目はこのあと寄港した焼尻島の防波堤に居たもの)。
この辺りにカワウの姿は無かった(北海道には分布しない)が念のため識別点を確認しておくと下嘴
基部の皮膚の裸出部の形が、ウミウは口角が尖って見えるのに対しカワウは尖らずに顎の方へ広が
って見える。




ウトウ Hornbilled (Rhinoceros) Auklet Cerorhinca monocerata
分類:チドリ目 ウミスズメ科
全長:38.0cm
翼開長:63.0cm
分布:東北地方南部以北で留鳥または夏鳥、それ以南で冬鳥。
生息環境:繁殖期は沿岸、冬季は沖合。
食性:魚類など。
フォトギャラリー:第386回参照
撮影難易度:★★★☆☆
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:14時11分34秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:15時33分19秒
シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:15時33分25秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:15時33分29秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
続いて見られたのがウトウ(2枚目以降は焼尻島寄港後)。 眼の後方と頬に白色の飾り羽と上嘴基
部に特徴的な灰白色の突起が有るので生殖羽だ。 いくつかの群れが浮かんでいるのが見られた。
ところでこのウトウのコラムがフォトギャラリーの第900話となった。

アカエリヒレアシシギ(左・中=成鳥夏羽、右=成鳥冬羽もしくは幼鳥と思われる) Red-
necked Phalarope Phalaropus lobatus
分類:チドリ目 シギ科
全長:18.0cm
翼開長:32.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:海上、内海など。
食性:昆虫、貝類、プランクトンなど。
フォトギャラリー:第383回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:14時32分28秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
この20日ほど前にへぐら航路で撮ったばかりのアカエリヒレアシシギが少数ながらここにも居た。
肉眼でもそれと判るほど見慣れているが貪欲に撮影。

ケイマフリ Spectacled Guillemot Cepphus carbo
分類:チドリ目 ウミスズメ科
全長:37.0cm
翼開長:58.5cm
分布:東北地方北部以北で留鳥、それ以南で冬鳥。
生息環境:沿岸海域から沖合。
食性:魚類、軟体動物、甲殻類など。
レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★★☆
撮影日:2018年6月1日
撮影時間:15時12分42秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
ウトウに続きケイマフリも天売島に上陸する前に早くも海上で撮れた。 夏羽と思われる。

6月1日15:17
天売島 天然記念物(天売島海鳥繁殖地)
焼尻島に寄港して再び出港するといよいよ天売島が間近に見えて来た。

6月1日15:38
天売港
羽幌港から1時間半、やっとのことで天売港に到着。 大阪の自宅を出てからここまで56時間半か
かった。 民宿の女将さんが車で送迎してくれた。

6月1日16:01

6月1日16:55
今回3泊お世話になる民宿栄丸と部屋の窓からの風景。 焼尻島や北海道本土も望める。
シジュウカラ:フォトギャラリー第280回他参照
ゴジュウカラ:フォトギャラリー第137回参照
カワウ:フォトギャラリー第367回他参照
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