フォト_ギャラリー

2017年07月09日 [ 第304回 ]

 オオルリ,余録;オオルリの威嚇ポーズ

 

 

 

 オオルリ(上=雄、中=雌、下=雄・雛) Blue-and-white Flycatcher Cyanoptila cyanomelana

 分類:スズメ目 ヒタキ科

 全長:16.0cm

 翼開長:27.0cm

 分布:九州以北で夏鳥。

 生息環境:平地〜山地の川沿の林など。

 食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。

 フォトギャラリー:第288回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2017年6月23日

 撮影時間:11時59分41秒

 シャッタースピード:1/50秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2017年6月28日

 撮影時間:10時11分38秒

 シャッタースピード:1/20秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2017年6月28日

 撮影時間:10時52分53秒

 シャッタースピード:1/30秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 このオオルリは嘴に餌をくわえたままだった(1枚目の写真)。 嘴にくわえたまま食べないという事は 雛に給餌中という可能性が高い。 時季的にもこの付近で営巣中だと思われた。 この日は幼鳥や雛 の姿は見られなかったが個人的な撮影記録を調べてみたら幼羽の残っている幼鳥の撮影は7月上旬 から8月下旬までとかなり幅が有ったからこの時点で雛が巣に居ても矛盾しない(フォトギャラリー第2 39回参照)。 もしジュウイチに託卵されていたらその雛という事になるがこの辺りでジュウイチの姿を 見たり声を聞いたりした事は無いのでその可能性は低い。 実はこの時撮影したコマのほとんどが手 ブレしていた。 最近は三脚を使用せず専ら手持ち撮影しているしファインダーに太陽光が入射してい て左手で庇を作らねばならず右手だけでカメラを構えたのでしっかりとホールド出来なかったのだ。 い つもはツバ付きの帽子を持って行くのにこの日の撮影地は林の中だったから要らないだろうと思い持 参しなかった。 いくら手ブレ補正機能が有っても限度というものが有る。 今更言うのも何だけどやは り手持ち撮影においてはカメラは両手でしっかりと構える事が基本だ(※)。 飽くまでイメージ的な表現 だが映画などでよく見る殺し屋が銃を構えるシーンの様に両手でカメラを構える(目はファインダーに極 力密着させる)。 そしてターゲットを捕捉したら乱射する・・・じゃなくて連写する。 但しあまり殺し屋み たいなオーラを発散していると野鳥が逃げるのでほどほどに。
 2枚目以降は5日後別の場所での撮影。 梅雨らしく雨が降り出したので雨宿りの為に東屋に入った ところ嘴に餌をくわえたままのオオルリの雌を見つけた(2枚目の写真)。 近くに巣が有るかもと思い つつ観察していたら雄の姿も有り、近い所でしきりに餌取りをしている。 どうやら僕から死角になる軒 先に巣が有るらしいと気付き東屋の外に回り込んで見るとそれらしきものが見つかった。 気付かない 内に巣の真下みたいな所に立っていた訳だ。 思わず数十メートル離れた別の建物まで後ずさりして 陰からしばらく観察していると雌雄で代わるがわる雛に給餌しているのが分かった(3枚目の写真)。  2枚目の雌と3枚目の雄は番いという事になる。 そして雛は少なくとも4羽居るらしい事が見てとれた。  オオルリは木の実なども食べるが今回の画像に限れば給餌していたのは専ら昆虫類だった。 この 日はきちんと両手でホールドしカメラが体の一部みたいになっていたから手ブレらしき失敗は無い(雛 の写真はカメラを有り合わせの構造物に押し当て固定して撮影した)。 ただし高感度で距離も有った ので画質はイマイチだ。 もっと接近して元の立ち位置まで戻っても大丈夫だったかも知れないが営巣 放棄の危険性が有るので雛の命と引き換えにそんなリスクを冒す訳には行かない。 僕はこの画像で 充分満足して早々に現場を後にしたが、この立地から誰かが(気付かずか故意かに関わらず)接近す る可能性が高いのが気掛かりだ。 なお2枚目の撮影時と前後して雌雄ともミソサザイみたいに尾を立 てる不思議な仕草が見られた(下記余録参照)。 後でいろいろ調べてこれは威嚇のポーズだと知っ た。 今思えば巣が近かったからだと思われる。 逆の見方をすればオオルリがこの仕草をしたら長居 をしてはいけないという事だから今後の教訓としたい。 なお、オオルリの雛が卵から孵ってから巣立 つまでの期間は12日ほどらしい。 だとするともう巣立った頃だから今この現場へ行っても巣はもぬけ の空だろう。 あらゆる人為的な危険を可能な限り排除する為に敢えてその期間を待って画像を公開 した。
 ところで度々このHPに登場している歩数計アプリだが去年2月からの累計がとうとう500万歩、350 0kmを突破した。 だがこの6月はさほど歩いておらず所用やら天候不良やらが重なってフィールドに 出られずこれらのオオルリくらいしかマトモな画が撮れなかった。

 (※):右利きの人も左利きの人も右手でグリップを握り左手でレンズを下から支える。


 ミソサザイ:フォトギャラリー:第268回他参照


 余録;オオルリの威嚇ポーズ
 



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