フォト_ギャラリー

2019年03月17日 [ 第449回 ]

 ノスリ,ミサゴ

 

 

 

 ノスリ Common Buzzard Buteo buteo

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄52.0cm 雌57.0cm

 翼開長:122.0〜137.0cm

 分布:北海道〜四国で留鳥。その他で冬鳥。

 生息環境:平地〜亜高山の林。

 食性:小型哺乳類など。

 フォトギャラリー:第433回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2019年3月6日

 撮影時間:08時10分01秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2019年3月6日

 撮影時間:08時16分05秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2019年3月6日

 撮影時間:08時57分04秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 ミサゴ Osprey Pandion haliaetus

 分類:タカ目 ミサゴ科

 全長:雄54.0cm 雌64.0cm

 翼開長:155.0〜175.0cm

 分布:北海道から沖縄で留鳥。

 生息環境:河川、海岸、湖岸。

 食性:魚類。

 レッドリスト:準絶滅危惧(NT)

 フォトギャラリー:第198回他参照

 イラストギャラリー:第2号参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2019年3月5日

 撮影時間:13時15分00秒

 シャッタースピード:1/640秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 地元の農村を歩いていたら目の前の電柱に猛禽が飛んで来て止まった(1枚目の画像)。 その近さ からトビだろうと思ったがよく見るとノスリだった。 僕の存在を気にする様子も無く長時間止まっていた がこちらが動くといくら何でも飛ばしてしまうと思ったのでもっと良いアングルへ移動したいのを我慢して じっと見上げていた。 ところが通行人が通り過ぎても全く動じなかったので「何だ大丈夫なんだ」と思っ て正面に回り込もうとゆっくり歩き始めたら今度は更に至近距離の畔に降りて来た(2枚目)。 その距 離わずか約6m! こんなに近いノスリは勿論過去に経験が無い。 顔の部分でフォーカスしようとする と尾がフレームアウトしてしまう程近い。 因みにこの画像はノートリだ。 ここまで近いと実際以上に大 きく見える。 最近スズメ大の小鳥たちばかりだったので特に大きく感じるのかも知れない。 虹彩が暗 色なので成鳥、脛に横斑らしきものが見えるので雄と思われる。 普通種とは言え最近至近距離に野 鳥が飛来するチャンスに恵まれているが今回のノスリは比較的大型の野鳥なので極めつきに近く見え た。 わざわざノスリに餌付けする人は居ないと思うがそういう事をしなくても運さえ良ければこんな事も 有るのだ。 フィールドに普通種しか居なくてもこういう事件が有ると充分探鳥が楽しめる。 こんなに近 くに降りて来た理由は後で画像を見て分かった。 撮影時には気付かなかったがトノサマガエルと思わ れる獲物をくわえている(下記拡大写真参照)。 これが欲しかったらしい。 ノスリはあまり小鳥を襲う 事は無く地面に居るこういう獲物をよく狩る。 因みに食用ガエルの足の唐揚げを酒に酔った勢いで食 べた事が有る。 予想に反して鶏の唐揚げに負けず劣らず美味しかったのを覚えている。 ノスリにと っても勿論ご馳走だ。 啓蟄のこの日カエルも冬眠から覚めたのだろうか。 我々は自分の食べ慣れ ないものをゲテモノ扱いしてしまうが世界には食用ミミズなども存在するしカタツムリなんか食べられな いと思っているがフランスの高級食材エスカルゴの仲間だしサザエなどと同じ巻貝の一種だ。 もっと 言えばナメクジも殻の退化した巻貝だ。 生息環境を思えばいくら何でもナメクジに食欲をそそられる 事は無いが栄養は有るから食物連鎖の輪から逃れる事は出来ない。 現にカエルはナメクジを捕食す る。 ところでヘビがナメクジに弱いと信じられていた為にナメクジ、カエル、ヘビは三すくみの例えによ く引用されるが現実にはそんな事は無くヘビはカエルを捕食しカエルはナメクジを捕食するがヘビがナ メクジを避ける事は無い。 実は2枚目の画像は撮影を失敗していてあまりの事に露出を補正するの を忘れていてかなりアンダーになってしまった。 黒ツブレしてしまったかと覚悟したが幸い現像ソフトで 補正したら特に大きな問題は無かった。 このあと数キロ離れた場所でも近い所を別個体と思われるノ スリが飛んだ(3枚目)。 ところで先日このエリアを歩いていたら大阪府の委託で凄い機材を幾つも空 に向けて野鳥の調査をしている人を見かけた。 仕事の邪魔をしない程度に話しかけ、この辺りではノ スリをよく見るが今季は少ないという話をしたところだった。 実際この日まで1ヶ月以上のブランクが 有ったほどだから率直な実感だった。 なお余談だがトノサマガエルは環境省レッドリスト2019では準 絶滅危惧種だ。 しかしトノサマガエルがノスリに食べ尽くされて絶滅するのではないかという心配は杞 憂だ。 通常そういう理由で絶滅する種は皆無だしもしそうなっても自然の摂理だ。 歴史上生物種の 絶滅はほぼ全てが人間によってもたらされて来たと考えて間違いない。
 猛禽類つながりでこの前日大阪南港野鳥園で撮ったミサゴを掲載。 ミサゴはかつてはタカ科の仲間 だったが現在はミサゴ科として独立している。 足指はタカ科に見られる一般的な三前趾足ではなくフ クロウ科の様な可変対趾足だ(下記拡大写真参照)。


 トビ:フォトギャラリー:第278回他参照


 拡大写真;
 ノスリのハンティング
 

 ミサゴの足指
 (フォトギャラリー第153回に掲載した画像を拡大)
  



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