フォト_ギャラリー

2018年12月31日 [ 第431回 ]

 オオワシ,チョウゲンボウ,ホオジロガモ

 

 

 

 オオワシ Steller's Sea Eagle Haliaeetus pelagicus

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄88.0cm 雌102.0cm

 翼開長:220.0〜245.0cm

 分布:北海道、東北、日本海側などで冬鳥。

 生息環境:海岸、湖沼、河川など。

 食性:魚類、鳥類、両生類、哺乳類など。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第429回他参照

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2018年12月22日

 撮影時間:13時01分33秒

 シャッタースピード:1/320秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 撮影日:2018年12月22日

 撮影時間:13時14分07秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 撮影日:2018年12月22日

 撮影時間:13時23分14秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 

 チョウゲンボウ(雄) Common Kestrel Falco tinnunculus

 分類:ハヤブサ目 ハヤブサ科

 全長:雄33.0cm 雌38.5cm

 翼開長:68.5〜76.0cm

 分布:全国で留鳥または冬鳥。

 生息環境:平地〜山地の草原、農耕地、河川など。

 食性:鳥類、小型哺乳類、昆虫など。

 指定:天然記念物(長野県十三崖のチョウゲンボウ繁殖地)

 フォトギャラリー:第420回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2018年12月22日

 撮影時間:12時26分01秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2018年12月22日

 撮影時間:12時26分04秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





  

 ホオジロガモ(雄) Common Goldeneye Bucephala clangula

 分類:カモ目 カモ科

 全長:45.0cm

 翼開長:65.0〜85.0cm

 分布:東北以北で冬鳥。

 生息環境:湖沼、河川、港など。

 食性:貝類、甲殻類、魚類、海草など。

 フォトギャラリー:第107回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2018年12月22日

 撮影時間:11時44分59秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 本日フォトギャラリーが記念すべき10周年の佳節を迎えた。 と同時に今年の最後となる今回のペ ージトップを飾る事となったのは野鳥王国(http://shige.tubakurame.com/)のロゴマークの一つオオワ シだ。 せっかくだからこれまで掲載した野鳥たちに総出演してもらいたいところだがそういう訳にも行 かないので代表してオオワシにその大役を務めてもらった。 よく言われる事だが本当にあっと言う間 の10年だった。 フォトギャラリー第1回のオオタカがつい先日の事の様に感じられる。しかし一方で 「10年ひと昔」とも言う。この10年間にはいろんな事が有った。 10年という歳月が短く感じられるの は或る部分の記憶が鮮明だからであって一種の錯覚なんだと思う。

 それはさて置き先週に続きまた滋賀県に用事が有りついでに山本山へ行った(フォトギャラリー第42 9回参照)。 この日の天気予報はあいにく雨のち曇りだったが予報は良い方に外れて朝のうちは小雨 がぱらつく程度で昼前には薄日が差すほど回復していた。 お目当てのオオワシは午前中はじっと定 位置の止まり木に止まっていたが山本山に低く垂れ込めた霧みたいな雲に煙ってよく見えなかった。
 画像は前後するが一旦オオワシを保留して近くの早崎内湖ビオトープまで周辺を歩いてみたら川の 中にホオジロガモを見つけ飛ばさない様に堤防沿いににじり寄って撮影した。 雄の頭部にはよく見る と緑色の光沢が有る。 これは色素の色ではなく構造色(※)と思われる。 構造色はカモ科の頭部や 翼鏡において顕著に見られる傾向があり光線状態や見る角度によって異なる色に見える場合が有る (可視光の波長は概ね400〜800nm)。 ホオジロガモの頭部は黒っぽいので分かりにくいが例えば マガモなどの雄の頭部は緑色に見えたり紺色に見えたりする。
 そのあと歩いているとチョウゲンボウが飛んで来て電柱に止まるのが見えた。 しばらく止まり物を撮 っていると近い方へ飛んだのですかさず飛び物を撮影(止まり物は画にならなかったので割愛)。 レン ジャーによると頭が灰色なので雄、尾の下面に細いテールバンドが見えるので第1回冬羽あたりの若 鳥との事だ。
 晴れて来たので山本山のオオワシを見に戻るとカメラを据える前に飛んだり1000mmレンズ(500 mm×2倍テレコン)でスタンバイするとじっと動かず諦めかけた途端に飛び去るというタイミングの悪さ だったが運良く飛び物を撮る事が出来た(2枚目)。 そのまましばらく戻って来なかったので諦めて10 00mmレンズを片付けたら戻って来た。 近くを通ったので慌てて300mmレンズで撮った(3枚目)。

 2008年の今日始まった連載も今回で第431回、最後のホオジロガモで第1042話となった。 今年 1年間では88回、283話となり年間記録を大幅に更新して過去最多となった(これまでの記録は去年 の77回、168話)。
 今年最も掲載回数が多かった野鳥はノスリの12回だった。 因みに過去10年間の記録は下記の通 り。 年間12回の掲載は過去最多。

 2008年 オオタカ、ノスリ(1回)
 2009年 オオタカ(6回)
 2010年 シベリアオオハシシギ(3回)<同一個体を3回に分けて掲載>
 2011年 チュウヒ、ミサゴ(2回)
 2012年 チュウヒ(3回)
 2013年 ハイタカ(3回)
 2014年 ニュウナイスズメ、オオタカ、ノビタキ、アカウソ、コシアカツバメ、サンコウチョウ(2回)
 2015年 ミヤマホオジロ、ヤマガラ、キビタキ(4回)
 2016年 アオゲラ(5回)
 2017年 ハイタカ(8回)

 10年間の累計ではハイタカが31回で最多、次点はノスリの26回だった。
イ ラストギャラリーなどを含めたHP全体の現在の掲載鳥数は292亜種(外来種、飼育個体などを含 む)。
 直下型地震、記録的猛暑、集中豪雨、台風直撃という自然災害に見舞われたのに加えて個人的に は熱中症、捻挫、マイカーの廃車寸前の故障など立て続けにいろいろ有り過ぎ気持ちが滅入ってしま い自分を見失いかけた2018年、そんななか元気をくれたのはやはり野鳥たちだった。 思う様に探鳥 が出来なかったはずなのに例年以上に多くの野鳥たちが姿を見せてくれた。 僕を救ってくれたと言っ ても過言ではない。 明日からの来年2019年は災難の借りを倍にして返すくらい良い年にしたい。


 (※) 構造色:光の波長より微細な構造物が光の干渉により発する色のこと。CDなどにも見られる。  羽毛の表面に微細な凹凸が有るため発色するものと思われる。


 オオタカ:フォトギャラリー:第333回他参照
 ノスリ:フォトギャラリー:第423回他参照
 ハイタカ:フォトギャラリー:第429回他参照



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