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2018年10月15日 [ 第410回 ]

 キマユムシクイ

 

 

 

 キマユムシクイ Yellow-browed Warbler Phylloscopus inornatus

 分類:スズメ目 ムシクイ科

 全長:10.5cm

 翼開長:不祥 

 分布:主に南西諸島で稀な旅鳥。

 生息環境:林など。

 食性:昆虫、蜘蛛。

 フォトギャラリー:第382回他参照 

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2018年10月03日

 撮影時間:11時31分34秒

 シャッタースピード:1/400秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2018年10月03日

 撮影時間:11時31分37秒

 シャッタースピード:1/320秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2018年10月03日

 撮影時間:11時31分49秒

 シャッタースピード:1/500秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 漁師の世界では「頼まれた魚は捕れない」と言われるそうだ。 期待されて狙った魚は獲れないという 様な意味らしい。 同じ事がバードウォッチングについても言えるなぁとつくづく思う。 狙った野鳥は撮 れない事が多く考えてもなかったものが撮れたりする。 この日も他の野鳥たちを狙ってこの時季よく 行くポイントへ行ったら狙った野鳥たちの出は今一つで思いがけない大物がゲット出来た。 最初はエ ナガの群れにシジュウカラやコゲラが混ざっている混群が現れ何か混ざっているかなと思って観察して いたらムシクイが見えたので咄嗟に撮影した。 混群に混ざっていたというより元々茂みに潜んでいた ところ混群に誘われて出て来たのかも知れない。 撮影時はメボソムシクイっぽいなと思ったが後で画 像を拡大して見て「あっ!」と驚いた。 何と見まごうこと無きまさかのキマユムシクイではないか! や はり自分で発見した珍鳥は喜びもひとしおだ。 キマユムシクイそのものは舳倉島で嫌と言うほど見て いるからこの同定には自信が有る。 激レアな珍鳥がひしめく舳倉島にあっては特に珍しい野鳥という 訳ではないが大阪でとなると話は別で個人的には2012年早春の大阪南港野鳥園でのお祭り騒ぎで 撮影して以来6年半ぶりだ(フォトギャラリー第79回参照)。 キマユムシクイにはムシクイの中では比 較的判りやすい特徴が有る。 モノがモノだけにこれは本当にキマユムシクイか?という疑問に答える ため念のため同定の根拠を示しておくとまず1枚目と2枚目に明らかな翼帯が2本見える事、2本の翼 帯の間と次列風切の基部が暗色な事、3枚目に辛うじて写っている様に三列風切の外縁が白い事な ど。 特に最後の特徴(V字に見えている白線)は決定的でこの特徴はキマユムシクイと更に珍しいカラ フトムシクイに特有の識別点だ。 言わば証拠写真は証拠写真でも動かぬ証拠写真だ(下記拡大写真 参照)。 1枚目にかすかに見える頭央線が薄いのでカラフトムシクイではない。 カラフトムシクイなら 頭央線が明瞭なのでこれはキマユムシクイという結論だ。 ここは3年前シマノジコ雌を撮影した正にそ の場所でその時の木から10歩と離れていない(フォトギャラリー第231回参照)。 わざわざ遠方へ出 掛けなくても大阪でも珍鳥と出会うチャンスは有る。 特にこのポイントは不思議なパワースポットと言う しかない。 とは言え見ての通り絵ヅラが良くないので翌日以降もキマユムシクイ1本狙いで見に行っ た。 前述の大阪南港野鳥園ではかなり長期間滞在していた様だし数年前は大阪城で越冬した個体も 居たらしいからここにもまだ居る可能性はある。 しかし既に抜けてしまったのかその姿は二度と見ら れず「頼まれた魚」状態で今日に至っている。


 エナガ:フォトギャラリー第266回他参照
 シジュウカラ:フォトギャラリー第280回他参照
 コゲラ:フォトギャラリー第292回他参照
 メボソムシクイ:フォトギャラリー第234回他参照


 拡大写真;キマユムシクイ同定の根拠
 
 薄い頭央線
 
 明らかな翼帯が2本見え翼帯の間と次列風切の基部が暗色(矢印のところ)

 
 三列風切の外縁が白い



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