フォト_ギャラリー

 2018年05月24日 [ 第376回 ]

 オシドリ,ブッポウソウ,キマユムシクイ,サンショウクイ,カラスバト(亜種カラスバト?)

 舳倉島2日目の朝は夜明け前の4時に起き同部屋の人を起こさない様にこっそり寝床から這い出し て始まった。 外はもううっすらと空が明るい。 ISO感度を上げて少しでも明るい海岸へ向かう。 しか し疲労が貯まっているのか野鳥が目の前に居ても体が反応してくれず何度かシャッターチャンスを逃し た。 せっかく早起きしても何の得にもならなかった。 撮り逃がした野鳥が何だったのか気になって仕 方が無い。





 

 オシドリ(雄) Mandarin Duck Aix galericulata

 分類:カモ目 カモ科

 全長:45.0cm

 翼開長:69.5〜77.0cm

 分布:東北地方以北で夏鳥。それ以南で漂鳥または冬鳥。

 生息地:平地〜山地の林、湖沼、河川、水田など。

 食性:ドングリ、草など。

 レッドリスト:情報不足(DD)

 フォトギャラリー:第363回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:05時21分43秒

 シャッタースピード:1/500秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:2000

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 だいぶ明るくなってから龍神池でようやくオシドリとコガモのカップルを見つけた(コガモ雌の画像は割 愛)。 意識は朦朧としていたがこれなら僕にも撮れる。





 

 ブッポウソウ Oriental Dollarbird Eurystomus orientalis

 分類:ブッポウソウ目 ブッポウソウ科

 全長:30.0cm

 翼開長:70.5cm

 分布:本州、四国、九州で夏鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:昆虫。

 レッドリスト:絶滅危惧TB類(EN)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第375回他参照

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:07時06分50秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 うろうろと島内を徘徊しグラウンドへ行ってみると昨日と同じ所にブッポウソウが居た。 初列風切の 白斑が目立つ。 画像をよく見ると何かをくわえているのが分かる。 咄嗟のことで露出アンダーになっ てしまい少し無理して画像処理したから画質が良くない。





 

 

 キマユムシクイ Yellow-browed Warbler Phylloscopus inornatus

 分類:スズメ目 ムシクイ科

 全長:10.5cm

 翼開長:不祥 

 分布:主に南西諸島で稀な旅鳥。

 生息環境:林など。

 食性:昆虫、蜘蛛。

 フォトギャラリー:第234回他参照 

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:08時26分45秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:08時28分50秒

 シャッタースピード:1/640秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 今季の舳倉島はキマユムシクイが異常に多く「舳倉島のスズメ」状態だった。 島内至る所で出没す るムシクイのほとんどがキマユでみんな冗談交じりに「チェッ!またキマユかぁ〜」などと漏らしていた。  しかし本来なら1羽居るだけでも人だかりが出来る野鳥だ。 「僕たち感覚が麻痺しておかしくなって ますね」と言い合う程だった。 動きが激しく茂みの中から現れたり隠れたりを繰り返すので撮影がモグ ラ叩きみたいになってしまい決して楽をさせてくれない野鳥だ。





 

 サンショウクイ(雌タイプ) Ashy Minivet  Pericrocotus divaricatus

 分類:スズメ目 サンショウクイ科

 全長:20.0cm

 翼開長:28.0cm

 分布:本州、四国で夏鳥、九州で旅鳥、南西諸島で留鳥。

 生息環境:平地〜山地の広葉樹林など。

 食性:昆虫など。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 フォトギャラリー:第289回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:08時34分48秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 頭上の電線にサンショウクイが止まっていたがもっとシュッとスマートな野鳥というイメージが固定観 念になってしまっていたので画像を見ても何だか判らなかった。 舳倉島だから珍鳥かも知れないとい う期待感が判断を狂わせる。 何度も見ている野鳥なのにそれと気付いたのは夜になってから宿で反 省会(おしゃべり)をしている時だった。
 サンショウクイを撮ったあと付近で黒い大きな鳥が飛ぶ姿が一瞬見えたので正体を突き止めるべくか なり長い時間を費やしてじっと待った。 そういう事が出来るのもフェリーの時間を気にしなくていいから だ。 時々物憂げな鳴き声が聞こえカラスバトっぽいと思い当たった。 しかし警戒心が強く林の中から 声は聞こえるものの姿が見えず誰もが苦戦する野鳥だ。 過去にも何度かここ舳倉島でそれらしい姿 が飛ぶのを垣間見ていたので旅行前から心のどこかで密かに狙っていた。 そうこうする内に飛んで 来て木に止まる所が運良く見えたので望遠レンズで探すと枝の隙間に2羽が止まっている姿が部分的 に見えた。 しかし頭が隠れている。 更に待っていると1羽が飛び立つのが見え目で追っていると林 縁部の木に止まった様に見えたので少し移動して探すと見通しの利く所で張り出した枝に止まっている 姿が見えた。 頭の小さい特徴的なシルエットはまさしくカラスバト(亜種不明)だった。


 

 

 カラスバト(亜種カラスバト?) Japanese Wood Pigeon Columba janthina janthina

 分類:ハト目 ハト科

 全長:40.0cm

 翼開長:62.5cm

 分布:主に本州中部以南の島嶼で留鳥。

 生息環境:森林。

 食性:木の実、種子など。

 レッドリスト:準絶滅危惧(NT)

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:09時14分53秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2018年5月9日

 撮影時間:09時15分02秒

 シャッタースピード:1/500秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 何枚か撮影したところで飛び出したので飛翔も押さえた。 このくらいの枝被りは許容範囲だ。 黒っ ぽい野鳥だが曇りがちで光線が弱かった割には何とか色も出た。 やはり後から画像処理で何とかし ようと思わず適正露出で撮る方が良い。 この画像も現像ソフトで少しばかり補正しているが元画像が 良いので仕上がりが全然違う。 キャプションは最も可能性の高そうな亜種カラスバトの内容で記載し た。 なおカラスバトの各亜種は全てレッドリストに載っており亜種カラスバトは準絶滅危惧、小笠原諸 島と硫黄列島に生息するアカガシラカラスバトは絶滅危惧TA類(天然記念物)、先島諸島に生息する ヨナグニカラスバトは絶滅危惧TB類、別種だが沖縄本島と周辺の小島に生息した近縁のリュウキュ ウカラスバトと小笠原諸島に生息したオガサワラカラスバトは既に絶滅している。
 まだ1日が始まったばかり、朝9時過ぎの時点でこの撮れ高は上等だ。

 コガモ:フォトギャラリー第363回参照



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