フォト_ギャラリー

2018年02月01日 [ 第348回 ]

 オオワシ,マガン,アリスイ,余録;山本山城跡,竹生島遠望<再掲>

 

 オオワシ Steller's Sea Eagle Haliaeetus pelagicus

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄88.0cm 雌102.0cm

 翼開長:220.0〜245.0cm

 分布:北海道、東北、日本海側などで冬鳥。

 生息環境:海岸、湖沼、河川など。

 食性:魚類、鳥類、両生類、哺乳類など。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第131回他参照

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2018年1月18日

 撮影時間:12時19分23秒

 シャッタースピード:1/200秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 マガン Greater White-fronted Goose Anser albifrons

 分類:カモ目 カモ科

 全長:72.0cm

 翼開長:138.0cm

 分布:本州以北で冬鳥。

 生息環境:湖沼、水田、湿地、河川など。

 食性:落ち穂、青草など。

 レッドリスト:準絶滅危惧(NT)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第261回他参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2018年1月18日

 撮影時間:07時31分31秒

 シャッタースピード:1/200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:1600

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 アリスイ Eurasian Wryneck Jynx toroquilla

 分類:キツツキ目 キツツキ科

 全長:18.0cm

 翼開長:28.5cm

 分布:北海道、東北北部で夏鳥、それ以南で旅鳥または冬鳥。

 生息環境:平地〜山地の林、農耕地など。

 食性:蟻、蜘蛛、幼虫、カエル、小鳥の卵など。

 フォトギャラリー:第196回参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2018年1月18日

 撮影時間:09時17分50秒

 シャッタースピード:1/200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 個人的には山本山のオオワシを見るのは4年ぶりだ。 このオオワシには名前が無く「山本山のお婆 ちゃん」などと呼ばれている。 野生動物に名前をつけるのはどうかとも思うが毎年欠かさず山本山に 飛んで来るので「山本ヤマさん」とかどうかなと勝手に思ったりする。 だいぶ年齢を重ねているはず で、4年前と比べると暗色部が白っぽくて白髪交じりの様に見えるのは気のせいだろうか? いつまで も長生きして欲しいと願わずにおれない。 この日僕が見ている間はずっと木に止まったままほとんど 動かず一度枝から枝へ飛び移った他は辺りを見回すだけだった。
 前回も触れた通り山本山の頂上付近には山本山城跡が有る(下記余録参照)。 4年近く前の4月に 登ってみた事が有る(フォトギャラリー第136回参照)。オ オワシ目線で眼下に湖北一帯が一望出来 ていかにも砦が築かれそうな山だった。 中腹に止まるオオワシからも湖面の獲物が手に取る様に見 えているだろう。
 この日の早朝、湖面上空をマガンたちが雁行していた。 この時点で前回のシジュウカラガンを未だ 撮っていなかったのでもしやこの中に混ざってないかと思い撮影した。 こうして斜めに並んで飛べば 先行する者の気流を利用して後続が効率良く飛べるとされる。 余談だがマンションなどで各住戸のバ ルコニーがツライチではなくギザギザに並んでいるタイプの事をこの形になぞらえて雁行設計と言う。  前(左)から3羽目の個体は腹に横斑が見えないので成鳥ではなく嘴の基部に僅かながら白色部が見 えるので去年生まれの幼鳥でもなく1歳以上の若鳥と思われる。 同じ根拠で前2羽は成鳥。
 前回もちらっと触れたが湖北野鳥センターのレンジャーが道路を隔てた葦原にアリスイを見つけた。  咄嗟の事で窓ガラス越しに撮影し大きく引き伸ばしていて画質が悪く背景も保護色になっているので 輪郭もはっきりせず「どこからどこまでがアリスイなの?」と言われても仕方の無い様なギリギリの証拠 写真。 決して普通種だから手を抜いたという訳ではなく残念ながらこの直後に通行人が有って死角に 逃げてしまったので高倍率レンズに交換して撮影する余裕が無かったのだ。 珍鳥だけが野鳥ではな い。 珍鳥なら一所懸命だけど普通種なら手を抜くというのは本当のバードウォッチングとは違うという 考えから常にベストを尽くすよう心掛けている。 その通行人は実は野鳥カメラマンでアリスイに全く気 付かずに通り過ぎてしまった。 灯台下暗し、僕もこんなふうに目の前に居ても気付かないまますれ違 いになっている野鳥も多いんだろうなと思う。 このあと道路に降りてその人に声を掛け一緒に見に行 ったが無駄だった。 初心者の頃にヒヨドリだと思って撮影したことは有るが普通種とは言え見つけにく い野鳥なのでアリスイと分かったうえで撮影する機会はこれまで無かった(フォトギャラリー第196回参 照)。 アオゲラ(全長29cm)やアカゲラ(同24cm)くらいの大きさのイメージを勝手に持っていたが実 は18cmしかなくモズより小さい。 今回の画像より初心者の頃D40に旧式レンズで撮った画像の方 が遥かにマシで、しかも今回は自分で見つけた訳でもない。 という事は結果だけ見れば僕は当時か らまるで上達していない、つまり今も初心者だという事になってしまった。 アリスイが「初心忘るべから ず」と戒めてくれたのかも知れない。


 アオゲラ:フォトギャラリー第342回他参照
 アカゲラ:フォトギャラリー第342回他参照


 余録;山本山城跡
 
 二の丸跡 画面右奥が本丸跡
 
 竹生島遠望<再掲>
 
 兵どもが夢の跡・・・標高324mの山本山の山頂付近には山本山城(山本城)跡が有る。 少し北の 余呉湖北側の賤ヶ岳なども豊臣秀吉ゆかりの古戦場。



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