フォト_ギャラリー

2017年08月22日 [ 第312回 ]

 アオアシシギ,カルガモ,イソヒヨドリ

 

 アオアシシギ(標識付) Common Greenshank Tringa nebularia

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:32.0cm

 翼開長:68.0〜70.0cm

 分布:全国で旅鳥。局地的に越冬。

 生息環境:水田、河川、干潟など。

 食性:甲殻類、昆虫、魚類など。

 フォトギャラリー:第252回他参照 

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2017年8月8日

 撮影時間:13時01分38秒

 シャッタースピード:1/320秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 カルガモ(雛) Eastern Spot-billed Duck Anas zonorhyncha

 分類:カモ目 カモ科

 全長:61.0cm

 翼開長:91.0cm

 分布:全国で留鳥または漂鳥。

 生息環境:海、湖、池、河川、水田など。

 食性:草、種子、昆虫、貝など。

 フォトギャラリー:第20回参照 

 撮影難易度:★☆☆☆☆


 撮影日:2017年8月8日

 撮影時間:12時42分32秒

 シャッタースピード:1/640秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:兵庫県

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 イソヒヨドリ(雄若鳥) Red-bellied Rock Thrush Monticola solitarius

 分類:スズメ目 ヒタキ科

 全長:23.0cm

 翼開長:35.5cm

 分布:全国で留鳥または漂鳥。

 生息環境:海岸や河川の岩場、農地など。

 食性:昆虫、爬虫類など。

 フォトギャラリー:第276回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2017年8月8日

 撮影時間:13時10分56秒

 シャッタースピード:1/320秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 台風一過と大潮が重なったので久しぶりに大阪南港野鳥園へ行ってみた。 シギチ(シギ科とチドリ 科)の秋の渡りはもう始まっている筈だし大きく引き潮になる大潮の時は干潟が大きく広がり多くのシギ チが集まって来る。 台風が通り過ぎた後は本来のルートから逸れてしまった迷鳥が来る確率が高 い。 以上の諸条件を総合的に判断してこの日の行き先をここにした。 しかしなかなかそう簡単にこ ちらの思い描いた通りに行かないのも自然界だったりする。
 そんな訳でごく普通のアオアシシギだが足元をよく見るとふ蹠(フショ)に標識(フラッグ)が付いている のが分かる。 左足には青と白のフラッグ、右足には金属環らしきものが付いている。 そして青のフラ ッグには記号と数字らしきものも見てとれる(下記拡大写真参照)。 かなり古いもので宮城県で標識さ れたものだそうだ。 シベリアからオーストラリアまで毎年往復している(と見られている)アオアシシギ にとって宮城県から大阪などすぐ近所という感覚かも知れない。 そして宮城県で標識されてからここ に至るまでにシベリアからオーストラリアまで地球的規模で何度も往復しただろう。 今回はたまたま国 内で標識されたものだったが海外で標識されたものが見つかる事も珍しくない。 言うまでもなく標識調 査は野鳥の生態を知る為のもので100年以上前から世界的に行われている。 金属足環は再捕獲し なければ詳細を確認するのが難しいがフラッグは遠方からの観察でも個体識別が可能というメリットが 有る。 という事は我々の様なアマチュア野鳥ファンによる観察も役に立つシーンが有り得るという事 だ。 トキの様に比較的大型の野鳥ならGPS発信器などの装着が可能だが将来よほど小型化しなけ れば小さな鳥には負担が大き過ぎるしコスト面の問題も有るから今後更に撮影機材の向上と野鳥ファ ンの増加により観察記録が得られる機会が増えればフラッグによる調査は威力を発揮するだろう。
 またどうでもいい話だけどカルガモの掲載は2009年6月28日以来2977日ぶりとなり最近フォトギ ャラリー第309回で更新したばかりの「最も間の空いたフォトギャラリー掲載」記録をまた更新した(携 帯電話待受画面サイズを除く)。 見ての通りこれは雛で親鳥らしきもそばに居たがたまたま同じフレ ームには納まらなかった。 一瞬視界に姿を現したところをサブカメラで咄嗟に撮影したのでこれしか 画像が無い。
 イソヒヨドリは展望塔の屋根の上あたりから目の前の木に降りて来た。 雄の若鳥と思われるが雌の 姿も見られたそうだから番いで住み着いているのかも知れない。 図鑑では英名は「Blue Rock Thru sh」と記載されているが以前にも述べた通り僕の認識ではこれはアオハライソヒヨドリの事であり我々 が普段見ている亜種イソヒヨドリは「Red−bellied Rock Thrush」が正しいと考えたのでキャプション をその様に改めた。 もちろん種としてのイソヒヨドリは「Blue Rock Thrush」で間違ってない。


 野鳥王国 http://shige.tubakurame.com/ が本日開設3周年を迎えた(フォトギャラリーは「だちんこギ ャラリー」内で2008年から始まっているので9年目)。 3年前のこの日、野鳥王国はフォトギャラリー 第148回から始まった。あの時も舞台は大阪南港野鳥園だった。 時季的にシギチのシーズンと重な るので必然的にそういう傾向になる。


 トキ:フォトギャラリー第236回参照
 アオハライソヒヨドリ:フォトギャラリー第301回参照


 拡大写真;アオアシシギのフラッグ
 



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