
フォト_ギャラリー
2017年08月03日 [ 第309回 ]
ホオジロ
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ホオジロ(上・中=幼鳥?、下=雄成鳥) Meadow Bunting Emberiza cioides
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:17.0cm
翼開長:24.0cm
分布:九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地〜山地の草原、農地など。
食性:昆虫、蜘蛛、草の種子。
フォトギャラリー:第16回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
撮影日:2017年7月27日
撮影時間:08時23分07秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
撮影日:2017年7月25日
撮影時間:08時54分58秒
シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
撮影日:2017年7月13日
撮影時間:14時30分35秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR
この時季は幼鳥が多く同定に悩む事も多い。 1枚目と2枚目は幼鳥、3枚目の写真は雄成鳥と思わ
れる。 幼鳥には胸の辺りに縦斑が有る。 2枚目の写真は低く垂れこめた暗雲の下だったので光線
に恵まれず距離もそこそこ有ったのでこういう画質になってしまったのはやむを得ない。 これでも何と
かホオジロ幼鳥と識別可能だ。 眉斑が無ければホオアカの様にも見えるが大阪では冬鳥と考えられ
ているからその可能性は考えにくい。 だが何しろ相手は野生の生き物だからどんなに低い可能性で
もゼロという事は無い。 話は横道にそれるがどの世界でもある程度経験値が高くなって来るとその経
験が邪魔をしてしまいベテラン病という症状が出て来て未然に可能性を否定してしまう傾向に陥りがち
だ。 それはそれで効率化が出来ているという見方も出来るんだろうけどビギナーズラックの様な場外
ホームランは得にくい。 バードウォッチングの世界で言えば「ここには大した野鳥が居そうにない」とあ
らかじめ見切りをつけてしまう様なケースが考えられる。 経験値の低いビギナーの頃はそんな勘が働
かないから誰も予測していない様な結果を出す場合が有る。 時には効率を度外視して目先を変えて
みるのもいいかも知れない。
猛暑の続いた7月中旬、1羽のホオジロ成鳥が木陰で口を開けたままじっとしていた。 暑さのあまり
こうして体温調節しているものと思われる。 この様な仕草はかつてミサゴなどで見た事が有る(フォト
ギャラリー第70回参照)。
野鳥たちは我々人間と同じく恒温動物で、暑ければ体温を下げ、寒ければ体温を上げようとする。
人間の場合は暑ければ汗をかいて体温を下げ、寒ければ筋肉を震わせて体温を上げようとする。 今
回はこの誰でも当たり前だと信じて疑わない事実に疑問符を投げかけてみたい。 例えば、健康な人
の平熱を36℃としよう。 体の部位にもよるが、皮膚の温度は概ね35℃位だろうか。 ならば、気温
が35℃の時その人は暑くもなく寒くもない筈だ。 そして体温調節のためには何もしないでよい。 そし
て例えば気温が上がると体温も上がろうとするので汗をかき気化熱を利用して35℃を保とうとする。
気温が下がると体温も下がろうとするので筋肉を震わせて脂肪を燃焼させ、やはり35℃を保とうとす
る。 まず35℃という気温は経験的に言うとかなり暑いという気がするが、それはさておく。 問題は、
「本当にそうなのか」という事だ。 例えばかつて変温動物を使ったこんな実験があったという。 まずカ
エルを1匹熱湯の中に投げ込む。 当然カエルは驚いて逃げる。体温より熱い湯に入れられたから
だ。 次に同じくカエルを1匹、今度は普通の水の中に入れる。 カエルは心地いいので逃げない。 そ
してそのまま次第に水温を上げていくとカエルは変温動物なので水温の変化と自分の体温の上昇に気
付かず遂に熱湯になっても気付かないまま死んでしまうというのだ。 さて、次にカエルの代わりに我々
人間を使って同じ実験をしてみたとする。 熱湯の中に投げ込まれた我々は当然逃げる。 次に35℃
のぬるま湯の中に我々を入れて次第に湯温を上げていったとする。 例えば湯温が36℃に上がった
時、いったい何を基準として我々は熱いと感じるのだろうか。 我々が36℃の湯を熱いと感じるのは体
温が35℃の時であって、体温が36℃に上がったらカエルの時と同様に我々は熱さを感じなくなる筈
だ。 そして、そのまま熱湯になっても気付かず死んでしまう事になる。 ところがそうはならない。 湯
温が40℃を超えた辺りから我々は耐えられなくなり湯から出る。 なぜだろう? カエルと人間とどこが
違うと言うのだろうか。 湯の中でいくら汗をかいても体温は下がらない。 我々の体温は間違いなく湯
と同じ温度まで上がっている筈だ。 なのに我々は湯が熱いと感じるのだ。 湯温が気温であっても理
屈は同じであり気温が体温より低くても結果は同じだ。 健康な人は徐々に上下する気温を感じ取る事
が出来、しかも驚いた事に常に計った様に35℃を保つのだ。 もし、暑いと感じるから体温を下げると
言うのであれば我々の体温は際限なく下がり続ける事になる。 例えば気温が36℃のとき体温が3
5℃以下に下がったとしても気温の方が高い事に変わりは無いので、なおも暑いと感じ更に体温を下
げようとするはずだからだ。 逆も同様だ。 つまり、我々人間は体内に35℃を正確に計る絶対的な
温度計を持っていて実際に体温がそれより上がり過ぎると下げようとし体温が下がり過ぎると上げよう
とするのだとしか思えない。 だから体温は常に35℃を保ち、夏は暑く冬は寒いと感じるのだ。 そうで
なければ説明がつかない。 そして野鳥たちも体温調節の方法は異なるが同じ理屈で体内温度計を持
っているという事になる。 なお哺乳類の中でも汗をかいて体温を下げる動物は少数派で、例えば犬な
どは舌を出して唾液の気化などにより体温を下げる(肺の血管からの放熱効果も有るかも知れない)。
多くの野鳥たちもこの方法を採っているものと思われる。 体に備わった機能の他に日陰に移動する
とか水浴びをするなどの行動による方法も有るだろう。 先日アオバズクの巣立ち雛が見せた翼を半
開きにする仕草も方法の一つと思われる(フォトギャラリー第307回参照)。 もちろん大多数の野鳥た
ちは季節移動という切り札を持っている(本来その目的は暑さ寒さを避ける為というよりは食料確保や
繁殖の為なのだろうけど)。
画像が苦しい時はコラムで誤魔化すフォトギャラリー恒例の常套手段で体温調節の仕組みについて
持論を展開してみた。
なお、全くどうでもいい事だけど今回のホオジロはフォトギャラリー第16回以来8年2ヶ月弱(2976
日)ぶりのフォトギャラリー掲載で、先日8年1ヶ月半(2968日)ぶりの掲載(フォトギャラリー第14回か
ら第305回)だったカワラヒワの「最も間の空いたフォトギャラリー掲載」記録を更新した(携帯電話待
受画面サイズを除く)。 当然だけどフォトギャラリー初期のコラムは野鳥ファンの端くれになって間もな
い時代ということもあり自分で読み返してみても稚拙だなぁと思う。 しかし上達のプロセスがたどれる
から(僕が上達しているとして)写真から入ったビギナー(※)の人には参考になる部分も有るのではな
いだろうかと勝手に思っている(ありがちなプロセスはまず手近な所から始め次に知名度の高い野鳥
を狙って野鳥撮影スポットへ行き珍鳥を求めて次第に遠出をしてまた地元に戻るパターン)。 同じプロ
セスを踏襲すれば少なくとも同じターゲットを狙う事は充分可能だろうから。
(※) 写真から入ったビギナー:
写真趣味から野鳥の撮影を始めた人という意味。
カメラの扱いには慣れているから後は野鳥の事を知れば良い。
野鳥は沢山ある被写体の一つでしかないという時代が長く続いたから
僕はこのタイプに近い。
ホオアカ:フォトギャラリー第247回参照
■ 圭坊返答 ■
まず、ここから間違ってる。
> 例えば、健康な人の平熱を36℃としよう。
> 体の部位にもよるが、皮膚の温度は概ね35℃位だろうか。
> ならば、気温が35℃の時その人は暑くもなく寒くもない筈だ。
アタリマエだが、外気温35℃は猛暑である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/猛暑
なぜなら恒温動物は、体内で熱を発しており、その熱を排出できなくなると病気に罹っている時のよう
に、体温がドンドン上がって、最終的には脳細胞が熱に耐えられなくなって死ぬ。
したがって、当然のことながら皮膚上に温度センサーを備えています。
CFマイスター東海 断熱施工のエキスパート
http://セルロースファイバー.com/study/1_1/
> 1-1 「暑さ」「寒さ」の仕組み
>
《略》
>
> センサーは人の体を覆う約1.5uの皮膚に備わっている。
> センサーとして最も多いのは、痛みをキャッチする「痛点」で約200万個。
> 次いで、何かに触れたり触れられたりするときに働く「触点+圧点」が約50万個。
> 肝心の温度や気温を感じるのは温点と冷点で、それぞれ約3万個と25万個がある。
> 冷点が温点よりも格段に多く、気温の低下に対する備えが優先されていることが伺える。
> 尚、センサーの仕組みであるが、皮膚に備わる機械受容器が刺激をうけて
> 「求心性インパルス」 を発生させる。
> インパルスが脳に伝達することにより、人が「熱い!」「冷たい!」などの感覚を覚える。
> ここで面白いのは、温点として働く 「ルフィニ終末」 という機械受容体は
> 神経遅順応性であること。
> すなわち、温度変化を感知するセンサーとして働くことである。
> お風呂のお湯を最初はすごく熱く感じても、時間が経つと熱く感じなくなるのは
> このためである。
なお、中学生男子あたりだと、この辺で 「あれ?外気温35℃は猛暑なのに、水温35℃じゃ温水プー
ルよりも少し温かい程度で熱く感じないのはナゼだ?」 というクエスチョンが湧くと思う。
その回答はコチラ
日常の化学工学
同じ33℃で気温は暑く水温は冷たいのはなぜ
− 空気と水の伝熱係数のはなし −
http://chemeng.in.coocan.jp/ice/pche05.html
暑い寒いを肌がどうやって認識しているか?について書かれています。
ま、回答としてはコレで十分かな。
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